ボイラー技士とは?

ボイラー技士とは、厚生労働省が労働安全衛生法に基づいて認定する国家資格です。
施設管理関係で働く社会人なら備えておくべきボイラー管理に関する基礎的な知識が証明できる資格です。


どんな資格か?

ボイラー技士は病院、学校、工場、ビル、船舶、機関車、銭湯、地域熱供給などの様々な場所で、ボイラーを取り扱ううえで必要な資格で点検、
安全管理を行う技術者である。また近年では、資格の必要の無いボイラー及び多様な熱源設備も普及してきている。
そのため様々な現場・企業ではボイラー技士の資格を事実上、知識や技能を証明する検定試験的な捉え方をすることが多くなってきている。
熱源を扱う現場においては、法的に資格が不要なで場合であっても、有資格者を求める傾向は強い。

一級と二級の違いについて

明確な違いについては作業責任者になれるボイラーの規格が違ってきます。
一級については伝熱面積の合計が500㎡未満(貫流ボイラーのみを取り扱う場合において、その伝熱面積の合計が五百平方メートル以上のときを含む。)のボイラーについて。また、二級は伝熱面積の合計が25m²未満のボイラーについての取扱作業主任者になれる。
また、受験資格としても一級は実務経験が必要になります。

役に立つのか?


ボイラー技士について調べると、「役に立つ」「役に立たない」と、両方の意見が出てきます。せっかく取る資格なのですから、
当然役に立つものを取りたいと思いますよね?

ご安心ください。ボイラー技士はあなたのお役に立ちます!

ただし、ご注意ください。ボイラー技士は、持っていれば絶対安心、無敵の存在ではありません。持っていれば絶対就職できる、
FP技能検定を取るだけで給料が2倍に増える、などの劇的な効果はありません。

じゃあ役に立たないじゃないか?そんなことはありません!
ボイラーを取り扱う関係の仕事では最低限持っていて損は無いスキルを「証明できる」のです。

ボイラー技士のメリットはこうなります。
・ボイラーの取扱いに関する基礎知識を持っていることが証明できる!
・施設管理関係の仕事では取得していると有利になる!

ただし、今までの話は施設管理関係の仕事で働く上で最低限必要な話です。
あなたがレベルの高い仕事を志すのであればボイラー技士の資格だけでは不十分です。
むしろ、ボイラー技士レベルの仕事しか任せてもらえないということになってしまいます。

より、レベルの高い仕事を任せてもらうために他には危険物・電気工事士・電気主任技術者などの取得も目指した方が良いでしょう。
しかし、だからといってボイラー技士を取得しない理由にはなりません!
ボイラー技士取得という、基礎を固めるための勉強は、確実にあなたの力になります。
いくら応用が大事であっても、基礎をおろそかにしていい理由にはなりません。
「基礎資格なんて時間とお金の無駄」なんていう人ほど、基礎的なところでミスをしがちなものです。
小さなミスも見逃さない、バッチリ決める社会人になる第一歩として、ボイラー技士を取得しましょう!

必要な知識は?

ボイラー技士に必要な知識は、ボイラーの構造に関する知識、ボイラーの取扱いに関する知識、燃料及び燃焼に関する知識、関係法令などの4科目です。このように書くと、試験内容が複雑に感じられますが、どの分野でも出題されるのは基礎的な事項です。基礎をしっかりと勉強すれば、取得は容易になります。

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